躁状態の重さを自分で把握する方法3つ

日々の生活

躁状態になると、気分が良くなり活動的になることなどから、病状がどの程度悪化しているのかわかりづらくなります。

また、周りから見てもある程度までの症状であれば「調子が良さそうだ」と判断されがちです。

明らかに強い症状が出ている場合は自他ともに気づきやすいものですが、この記事では「なんとなく症状が出ている気がする」といった場合に、自分の感覚だけではなく目に見える形で状態を把握する方法を紹介します。

睡眠欲求(時間)

躁状態になると、睡眠時間が短くなる、もしくは全く眠らずに活動し続けるということが知られています。

これを利用して病状を把握するというのが1つめの方法です。

「最近活動的で気分が良い」ということに加えて、睡眠時間に変化が無いかを調べてみましょう。

私の場合、状態が落ち着いている時は7時間睡眠ですが、5時間睡眠の日が続いてくると躁を疑います。

ここで放っておくとドンドン睡眠時間が短くなり、2~3時間になってしまうと回復に時間がかかります。

食欲(体重)

躁状態で食欲に変化が現れる場合もあります。

薬の副作用など、他の要因にも影響されますが、食欲は「体重」という形で数値に代えて把握することができます。

食欲は、睡眠時間のように「躁になると減る」と言われているわけではないので、増減には個人差があるかもしれません。

私の場合では躁になると食欲も増すようで、多食している感覚がなくても体重が増えていきます。

体重が増えるにしろ減るにしろ、自分の身体に不具合のようなものが起きていることには違いないため、自分が躁になると体重がどう変化するか、というのは憶えておいて損はありません。

購買意欲(支出)

躁状態の症状のひとつである「散財」を利用して状態を把握する方法です。

3つの方法の中では一番わかりやすい方法です。

家計簿をつけている人はすぐに数字として見えるでしょうし、レシートを保存しておく人はレシートが多くなるなど、支出を把握する方法は人それぞれかと思います。

私は躁状態の中でも、散財で酷い目に遭うことが多く、家計簿は欠かせない状態になっています。

注意点

躁状態になると体に色々な変化が起きますが、全ての症状が同様に現れてくるわけではありません

例えば、体重変化が無いから症状が落ち着いている(フラット)と思っていたのに、後で気付いたら支出が大変なことになっていた、という場合もあり得ます。

また、特に闘病生活初心者さんは、調子が良いから大丈夫という思い込みで、これらのデータ収集を怠ってしまうということが考えられます。

闘病ベテランでも、ジワジワと悪化していく躁状態には気づきにくいものです。

そのため、今回紹介した3つの方法以外にも、目で見えるようにわかりやすい病状把握法を自分なりに持っておくのはとても大事なことだと思います。

そして一番厄介なのは、これらのデータに異常があったとしても「大丈夫、なんとかなる」と思ってしまうという、躁状態の根幹とも言える思考状態です。

そのため、体調やこれらのデータが安定していると思っても、医師の診察は欠かさず受け続けましょう(激躁の人は言うこと聞かないけど。

まとめ

  • 病状の把握には「睡眠時間」「体重」「支出」を利用する
  • 躁状態では何事も「大丈夫」と思ってやり過ごしてしまう
  • 自己判断で落ち着いていると思っても、必ず医師の診察を!

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