うつ状態とひとことに言っても、その重さによって状況は様々です。
そのため「こういった場合はどうしたらいいのか?」と、自分自身の行動や考え方に不安を持つことがあります。
この記事では、筆者本人の経験と他のうつ経験者の話を元に、症状の重さで感情や行動の分類を書いていきます。
なお、筆者は医療関係者ではなく単なる一患者に過ぎませんので、自分に当てはまると思う部分に「共感」する形で楽しんでもらえればと思います。
では、症状の重い順に書いていきます。
身動きが取れない
ただただお布団に横たわっていて、呼吸はしているようだ。
ハッキリ言ってこの状態はつらくありません。
楽しいも嬉しいも無い分、つらさも悲しみもないからです。
誰かに声をかけられても、何という言葉を発しているか耳には届くものの、何を意味しているかはわかりません。
もちろん反応できないし、反応しようとも思いません。
この状態では「~~をしましょう」というアドバイスもありません。
だって、何もできないんだもん。
しいて言うなら「横たわっていましょう」
おふとんから出られない
おふとんから起き上がる事はできないものの、ゴロゴロしたりスマホを見たりはする。
頭の中にはつらい事・悲しい事などが湧いてきて、落ち込み続ける中でもイライラすることがあったりする。
眠ってしまえば楽になるのに、眠りにつくことさえ許されない。
そして自分が面倒を見るべき家族が居る場合などは特に「やらなきゃいけないのにできない」で落ち込んだりもします。
この時期には「(今は)やらなくていいんだ」と開き直る事でかなり楽になります。
ただ、わかっていてもなかなか開き直りには到達できません。
なので、そう思える時だけでも頭の中で「やらなくていい、やらなくていい」と唱えておくといいかもしれません。
車椅子生活の人に「走れ」と言う人は、周りから頭がおかしいと思われます。
それなのにうつの人に「動け」と言う人がそう思われないのはなぜなんでしょう、同じなのに。
そしてお薬がある場合は極力続けて飲みましょう。
食事・お風呂ができる
ここまで来ると結構高い壁を乗り越えて回復した感があります。
少しは「これがやりたい」と思った事ができるようになってきます。
ただ、ここで思う「やりたい」が、まだまだ「やらなければ」になってしまう場合があります。
例えば「散歩に行きたい」が「散歩に行かけなければ」になってしまっているなど。
ここに明確な線引はできませんが、本当に「やりたい」と思ったこと以外(面倒だと感じる事)は控えておいたほうがストレスにならずに済むかもしれません。
「うつから回復するには運動が有効」などといわれていても、やりたくないのに無理をすると次回の運動がもっとおっくうになってしまいます。
「やりたい」とハッキリ思える事だけやって、あとはゴロゴロしておく。
このぐらいがいいと思います。
趣味を楽しめる
ここまで来たらうつ(の予防)に効果的と思われる事を積極的に取り入れていきましょう。
やりたい事をやっていくのはもちろん、ちょっとがんばればできる、ぐらいの事もがんばってやってみましょう。
やらなければと思っている事をこなすことによって充実感や達成感が得られ、これらは結構なストレス解消につながります。
うつをはじめとして、精神の病気にストレス対策は必須です。
日常生活のルーティンを取り戻し、なるべくリズムを崩さないように。
趣味のオススメとしては、音楽や動画などの「垂れ流し」を楽しむ事です。
これらは一度再生してしまえばあとは自分から何もしなくてもドンドン情報が入り込んできます。
ちょっと体を動かしづらい時でもリラックスした状態で時が進んでいき、それに伴ってストレスが解消されていきます。
ただ、疲れた・飽きたと思ったら気づいた時点でストップしましょう。
なんにしろ、自分自身がプラスの感情(楽しい・嬉しい・おいしいなど)を持てる事をするのが大事です。
まとめ
うつ状態には重さによって様々なステージがあります。
それに合わせて行動や思考を変えていくと回復への近道になり得ます。
うつになってしまう人が苦手とする「好きなことをして嫌なことはやらない」を徹底していきましょう。
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