【精神障害者】闘病仲間の支え【就職への道】

オススメ

精神疾患を患ってからというもの、思い通りに進まない事の連続でした。

体調回復の兆しが見えない中、最終目標とも言える就職について、諦めかけている部分もありました。

そんな私が就職にたどり着いた影には、親しく接してくれた闘病仲間の支えがありました。

就職活動を始めるまで

24歳で精神疾患を患い、25歳でなんとか学生を修了した私は、就職活動などできるはずもない体調で逃げ帰るように実家へ戻りました。

当初は少し(1年程度)休めば元気になって仕事もできるだろう、と考えていました。

それが、2年3年と経っても中々体調が安定してこない。

「30歳までにはなんとかなるだろう」

しかし、なんともなりませんでした。

目標は30歳から35歳、さらに40歳までには、と思いながら、諦めの気持ちも出ていました。

実際に医師からの就労許可が下りたのは39歳のとき。

「よし!」と思いながらも、長いこと社会から離れた生活をしていた私は、どの方向に進んで行ったらよいのかわかりませんでした。

そんな時、道筋を作ってくれたのが闘病仲間です

「ハローワークに無料の職業訓練のチラシがあると思うから、探してみたら?」

早速、私はハローワークで良さそうなチラシを見つけ、PC教室に通うことにしました。

3ヶ月の職業訓練で「日商PC検定試験データ活用3級」(いわゆるエクセル)という資格を取ることができました。

そこで私は、「PCを使った事務の仕事を探してみよう」と考えました。

なかぽつセンターへの登録

ハローワークに求職登録していた私は、障害についてもっと手広いサポートを受けたいと思い、たまたまショッピングセンターの一角にあった「社会福祉協議会」に相談に行ってみました。

そこで教えてもらったのが「障害者就業・生活支援センター」(なかぽつセンター)です。

名前が長いことと、真ん中に「・」があることから、「なかぽつセンター」と呼ばれています。

なかぽつセンターに連絡して数日後、担当者と面談することになりました。

面談では、私の経歴や現在の体調、どんな事ができそうかなど、時間をかけてゆっくり聞いてもらいました。

作業所や就労移行支援も視野に入れていたため、そのあたりについても色々なお話ができました。

ハローワークからの電話

なかぽつセンターとの面談から少し経ったころ、ハローワークから電話がありました。

「しみぃさんに合いそうな求人があったので、なるべく早く来てください」

ハローワークの障害者担当となかぽつセンターの担当者が話し合い、私に合う仕事を見つけてくれたと言うのです。

しかし、その時私はやや強めのうつ状態で、大きなチャンスであるにも関わらず、行くことを躊躇していました。

その話を闘病仲間に話したところ、

「行っておいで」

と言ってくれました。

その言葉に背中を押され、現在の仕事に就けたと言っても過言ではありません

応募から採用まで

なんとかハローワークにたどり着いて、求人票を見せてもらいました。

「必要な経験等 PCの基本操作(ワード・エクセル)」

勤務時間は一日5時間、週4日の勤務という事でした。

「これならできそうだ」と思い、そこから先、履歴書の準備から面接まではあっという間に進んだ気がします。

採用の連絡が来た時は、嬉しかったと言うかホッとしたと言うか。

それから半年間、教育係にみっちり仕事を教えてもらい、現在の一日の勤務時間は7時間30分になっています。

無理せず諦めず

精神の病からの回復は、気が遠くなるほど長い期間を要することがあります。

そこで大事なのは「諦めないこと」

そして、くじけそうになった時に支えてくれる人の存在とは非常に大きなものになります。

今回登場した2人の闘病仲間は、直接会ったことのない、ネット上の繋がりに過ぎない人達です。

その支えが自分の人生を前に進めてくれたことを考えると、ネットの人間関係も非常に大きな意味を持つ、ということを知ることができました。

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